「中小企業診断士は何をやってくれる人なのか!?」..こんな疑問をお持ちの方も多々いらっしゃることと存じます。私見の域を越えませんが、以下にその回答を記します。

中小企業経営者の相談役

様々なビジネス上の判断において、経営幹部の合議制で答えを出す大企業とは異なり、中小企業では、経営者の方が(良くも悪くも)一人で意思決定するのが通常です。

そんな中小企業経営者の相談役として、専門的かつ客観的な立場からアドバイスして行くのが中小企業診断士(経営コンサルタントの国家資格)の仕事の本分です。

世の中的に“経営コンサルタント”と言えば、大企業が大金はたいて使う専門職のように思われがちですが、人材面で充実しているとは言い難い中小企業こそ頼りにして頂きたいのです。

中小企業診断士という資格名には、そんな意味が込められています。

スペシャルなゼネラリスト

中小企業診断士は、財務・会計、法務、マーケティング等、会社経営に関する幅広い知識をベースに、会社をより良い方向へと導く役割を担います。

中小企業診断士は、公認会計士や税理士ほど会計処理や税務について詳しい訳ではありません。また、弁護士や司法書士ほど法律に明るい訳でもありません。

「それなら、中小企業診断士よりも税理士や弁護士といったスペシャリストを使った方がイイじゃないか!」と思われるかもしれませんが、専門家は自身の得意分野を必要以上に権威化したりするもの..。

数字だけ重要視しても、はたまた、コンプライアンス(法令遵守)だけを追究しても、事業活動がうまく行かないのは、実際に会社経営されている方々が最も承知されているところでしょう。

組織内の様々な活動をバランス良くアレンジし、その上で、会社の進むべき方向や経営戦略を提言する“スペシャルなゼネラリスト”が中小企業診断士なのです。

中小企業診断士の価値

中小企業診断士が知識として備えているのは、“会社経営のセオリー”とも呼べるものです。

外部の第三者的な立場から経営の内情を冷静に見つめ、“セオリー”から外れてしまっている箇所を的確に指摘・修正する能力が求められる仕事です。

経営者の方が事業について悩まれた際、ご家族や従業員、顧問の税理士等にアドバイスを求めることもあろうかと存じますが、ぜひ一度、中小企業診断士にも助言を求めてみて下さい。

全く異なった視点・角度からのアドバイスが得られるかもしれません。

“リアル中小企業診断士”は希少

実は、中小企業診断士として中小企業経営を支える活動を展開している者は、税理士や社会保険労務士に比べて、それほど多くいません。

会社勤めの方がキャリア・アップの一環として資格取得されたり、資格学校の講師を務めていたり、定年退職された方が趣味的に活動されていたりするのが実情です。

そんな中、さくら経営支援室は、中小企業診断士の本分を果たすべく活動しています。中小企業経営者の方で、誰に相談したら良いか分からないようなお困り事あれば、気軽にお問合せ頂けると幸いです。

身内でも部下でもない“経営者の懐刀”として、知恵を出す仕事をいたします。

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